休日の分散化は実に合理的である。
一斉に休日にレジャーに出かけるための効率の悪さ。
観光地への混雑渋滞は私たちには大変な負担。
特に観光産業は深刻である。
そうでなくても長い不況で絶対量が低下しているのに
かきいれどきが限られてしまうわけで。
お役人も議員さんも良かれと思って考えた話なのだが。
何故か世論は乗り気でない。
日本人の多くは止めどなく寂しがり屋なのである。
だからとにかく賑やかなのを好む。
せっかく出かけたのにガラガラでは何のために高い金を出して
レジャーに出かけたのかが分からなくなってしまう。
賑やかでなくては、人がいっぱいでなければならないのである。
道路は渋滞している方が良い。
入場するのに並んだほうが良い。
食事をするのに行列したり待たされたほうが良い。
宿泊代など休日割増のほうが良いのである。
どうして高額な方が良いと思うのかわからないが、とにかくそうなのだ。
休日が分散化されてしまっては彼らの欲求は満たされない。
我が家の旅行は暑い時期は九州へ、寒い時期は東北北海道へ行く。
年末は沖縄へ行くことが多い。
できるだけ季節外れ、空いている(安い)時期方面を選んでいる。
休日分散化は選択肢が広がって素晴らしいと思っているのだが。
世の中は不思議なものである。
