桐生市の自殺した小学6年生

この事件はいろいろな問題を私たちに投げかけてくる。
ポイントを整理してみた。
1. 仲間はずれ
今回は突き詰めていけばいじめ認定なのだが、学校側ではその認識が甘かった。
そのひとつに『仲間はずれ』がある。
暴言や暴力、持ち物を隠す、壊す、汚すなどはいじめの証拠である。
ところが今回の場合、仲間はずれである。
給食を一人ぼっちで食べていた、という。
と、いうことは私もずっといじめにあっていたことになる。
大学生になっても一人ぼっちで食べることが多かった。
嫌われ者で友人が少なかったからそれがあたりまえだと思っていた。
一人ぼっちは決して楽しいことではないが、一人ぼっちを他人のせいにするのはビミョーだな。
ちなみに今の職場でも昼食はほとんど一人ぼっちで食べている。
2. 外国人
自殺した女子の写真がTVに出ていたが、ちょっと違和感があった。
あとから公表された記事でアジア系のハーフであることがわかった。
多くの人が経験があると思うが、小中生の頃というのは他人と違うところがあるとつっつかれる。
ハーフでなくても、異常に日焼けしていたり、逆に真っ白だったり、きつい天パーだったり
太っていたり痩せすぎていたり…。
面白半分に差別する子供もいれば生理的に受け付けない子供だっている。
他人と違う容姿というのはそういうものなのである。
まして外国人のDNAがあると私たち単一民族はちがいがものすごくよくわかる。
3. いなか
人種のるつぼと言われるアメリカだがるつぼなのはNYやLAなどの大都市である。
田舎町ではそうでもない。
古い映画だが『ランボー』もそういう映画だった。
広い意味ではベトナム帰還兵の話だと理解されているが映画の中盤までよそ者は出て行け、
という話が続くのである。
人の出入りが少ない田舎町ではよくあることらしい。
この国際結婚の一家がなぜ田舎町に引っ越したかは不明だが。
4. 親の認識
我が子がいじめられている(仲間はずれにあっている)と認識して学校に申し入れたとある。
間違っていない。
また、学校でも「みんな仲良くしましょう」と指導する義務がある。
でもね、嫌いな人と仲良くするというのは子供にとっては苦痛である。
それでも首根っこつかんで腕ずくで仲良く(表面的に)させればいいのか。
いじめは地下に潜るだけである。
我が子が自殺するほど悩んでいるのであれば、学校に文句を言っても解決などしない。
学校などこういう時は無力である。
さっさとエライ人に事情を話して転校させるなど考えるべきだった。
ただし、転校したからと解決できる問題ではないのも事実。
だからこの問題は難しいのである。