本を読め

残念ながら中学生ぐらいになると、読書習慣はつけにくくなる。
学校では読書する時間なるものを作ったり指導はするのだが効果はさっぱり。
もともと学校の勉強というのもすべて教科書を中心とした読書が主体である。
もともと本を読まない人間にできるはずもない。
また、わからないことを教科書や参考書を読んで解決しようとする意識もなく先生に教えてもらおうとする。
解き方を丁寧に教わってもわからないという。
理由は簡単でそれ以前の知識が不足している。
abcが書けないのに英単語がわかるわけがない。
そんな文章を読めない人たちがネットでは大手を振っている。
ブログを読むと文章が断片的ですごく読みにくい。
コメントでも言葉の端々を批判したり賛同するが文章全体の主旨を理解していない。
大人になってからたくさんの本を読むようになる人もいるが
子供の頃から読んでいる人にはかなわない。
小さい子供の家に行くとおもちゃはたくさんあるのに絵本が少ない。
絵本よりもビデオを見せる時間の方が長い。
絵本を読む時期の読み聞かせは何よりの教育であるとこれだけ言われているのに
世間の親たちの多くがわかっちゃいない。
理由は簡単で親たちが読書が嫌いだからだ。
4歳ぐらいになっていよいよ分別がつくようになると博物館に連れていけば良い。
考古学や宇宙のことなど子供に分からない、と言うのだが
わかっていないのはそう云う親のほうだ。
世の中、あなたにわからないことの方が99%。理解度は子供といい勝負である。
ただ見て歩くだけでいいのである。
わかるかわからないかは何年もたってからわかることだ。
鉄道の好きな子どもが鉄道マニア向けの1000円以上する雑誌を欲しがれば買ってやればいい。
どうせ字が読めないから無駄だと思うのは間違い。
それは字を読まない大人の論理。
その子供はいつかその本の字の部分も読める日が来るのである。
その本がなければその文章は永遠に読むことはない。

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先日大型書店の雑誌コーナーで立ち読みしていると小さな子どもが足元に来て
1000円以上する鉄道雑誌をかなり乱暴にめくる。
近くにいる親は注意もしない。
読書は大事だがそういう子供を連れてくるな。
と、親を見ていると子供ほどではないが随分汚い読み方をしている。
表紙に変な折り目が付いてしまう。
しつけられていない親が多いのである。
買うまでは他人のものである。もっと丁寧に扱え。