ヤッカミ半分の水嶋ヒロが小説大賞!

水嶋ヒロの余程のファンか彼に近しい彼の才能を見抜いている人以外は
この流れに不自然さを感じるのは仕方がない。
話ができすぎている。
9月に執筆活動…という発表もやけに不自然。
執筆している人ならわかることだが、いきなり印税で食べていくことは不可能。
書いた本が何冊か当たって、連載や続編などの出版が決まったところで
これで食べていけるかな、と初めて思うのである。
このブログの読者で執筆の先輩もいるのだが
「アテにならない印税を夢見て、定職をやめてはいけない」と強く助言された。
確かに私の本は売れずに印税どころの騒ぎではない。
次の仕事も来ないのである。
それなのに、これから執筆するから今の仕事はやめる、という発表はおかしい。
もし、整合性を持たせる理由をつけるのなら
『今書いている本が売れる予定だから』ということになる。
それもかなりの確信がなければこんなことは言えない。
『売れる予定』というのが今日のニュースだとすれば合点がいく。
どんなに実力や才能があったとしても売れる前に専念するというのは…ねえ。
せっかくだからもう一つ
このコンテストの審査に当たっている人はどうなのだろうか。
水嶋ヒロの才能を評価してのことと思いたいのだが。
たぶんにこの成績に対して世間からの批判を受けることは眼に見えている。
それでも大賞にしたのは、この業界の経営の厳しさもあるのか。
紙媒体の下降は最近特に顕著である。
単行本にしても村上などの超一流以外はなかなか利益につながらない。
頼みの芸能人本にしても、松本、太田以外は人気実力ともいいのが出てこない。
芸能界自体が地盤沈下している現状では致し方ない。
この際、何を言われてもいいから本を売ろうという強い意図が働いたとしてもおかしくない。
実際、芥川賞直木賞受賞者もその後たいして売れていないのである。
本をたくさん売りたいのである