苦くない「こどもピーマン」開発

ピーマンを無理して食べさせる必要がどこにあるのか。
嫌なら食べなくたって死にもしなければ病気にもならない。
子供というのは限りなく動物に近い。
もともと人間も動物だからおかしいか。
子供は野生動物に近いと書いたほうがいいか。
人間を含む全ての動物は飢えと戦ってきた。
最近の人里に現れる熊みたいなもので食べるためにはしょうがない。
ただし何でも食べるわけではない。
動物に共通して食べないものが苦いものと酸っぱいものである。
苦いものはアルカリを意味している。
アルカリは弱くても大抵が体内では毒なので食べない。
そのアルカリは大抵が苦いのである。
生物のDNAの中に苦いものはまずいと刷り込まれたわけ。
だから苦いものを本能的に嫌がるわけだ。
ピーマンやゴーヤは苦いのだが、育てたことがある人はわかると思うが
熟れると赤くなったり黄色くなったりする。
この頃苦味はなくなるのだが、食べると美味しいものではない。
どうしてもピーマンを食べさせたければ熟れたものを食べさせれば良い。
ちなみに酸っぱいものは、基本的に腐ったものだ。
食べるとお腹をこわす。
だから酸っぱいものはまずいと刷り込まれている。
果実が青いうちは種子が生育していないため食べられると都合が悪い。
そこで熟れていない果実は酸っぱいのである。
動物は甘くなってから食べに来る。おかげで種子が運ばれ種が保存される。
子供が酢の物を食べないからと怒る必要など無いのである。