前にもここで書いたフィットのMC。
今回はHVが話題だが隠し玉がある。
それがフィットRSである。
フィットシリーズで唯一のスポーツモデル、1.5Lモデルである。
(1.5Lは今回のMCでRS以外にも存在するようになった)
先代のRSは残念ながら名ばかりで特筆するほどの良さがなかった。
今回はホンダが自信を持って売り出したとのこと。
試乗してみる。
外観は1.3Lモデルよりやや大きく感じる。
張り出したエアダムがそう見えるのか。
サイズのでかいタイヤを装着しているので全高も高く見える。
室内はセンス良い。
セミバケットシートはかっちりした座り心地で合格。
革巻きステアリングも握りやすくて合格。
ドラポジは183cmの私にはやや窮屈だが合格ラインだな。
ドアを閉める時感じたのはボディ剛性が高くなったこと。
それは走りだしても感じることができた。
1.5Lエンジンは数値こそ変わっていないようだがトルクがフラットに出ていて走りやすい。
試乗車はCVTだったが加速にストレスがない。
踏み込むとしっかり5千回転まで吹き上がりストレスない。
しいて言えばこの辺でVTECにムチが入ってさらにトルクが出ると最高なのだが
下の回転重視で高回転での楽しみはないのが残念。
それでも常用域の加速では不自由を感じない。
トルクが盛ってあるので上り坂でもストレスないのが1.3Lとの差別化だな。
コーナリングはタイヤのグリッププラスボディ剛性に助けられて曲がっている感じ。
サスも適度に締めてあるのでロールは最小限。
だが、今ひとつ回頭性が悪いのが残念。このクラスのクルマにそこまで求めては欲張り過ぎか。
これまでホンダのクルマに乗りたくないと思わせていたあのフニャフニャの電動パワステが
ものすごく改良されていて驚いた。
ものすごく自然なフィールになった。これなら問題ない。
試乗車も今回のイメージカラーの初代シビックRSに通じるオレンジ色。
初代の衝撃デビューをようやく彷彿とさせるRSがでたことを喜ばしく思う。