幕張メッセ、模型ショーでの親子

模型ショーではショーモデルの見物が目的なのだが
直売所での掘り出し物をさがすのも一興である。
鉄道模型のコーナーでは私が欲しかった昭和初期の電気機関車があった。
8千円とか9千円とかのシールが張ってあって嫁さんの同意を得るのは極めて難しい。
こんな高価なものは買えないなあとケースを元の場所に戻した瞬間横から手が伸びる。
ガシャガシャと乱暴にケースをまさぐり一つを掴む。
おいおい一つ1万円近くする模型だよ、とその手のもとに視線を移すと子供である。
それも幼稚園ぐらいだろうか。
その子は片手で機関車のケースを持って振り回しながら「機関車が欲しい」とさわぐ。
私も売り子さんも声が出ない。
後ろから父親らしき人が近づく。
まだ30そこそこ、多少のロン毛で軽そうである。
「9千円もするじゃないか、そんな高いの買えないよ」と優しく言う。
おいおい、問題は買えるか買えないかではないだろ。
子供が振り回している商品を早く戻せよ。
本来、お前の薄汚い子供が買えるべき、遊ぶべき機関車ではない。
私たちはその場を離れる。
しばらく廻っているとまた、このバカ親子に遭遇。
今度はジオラマに手を伸ばしてパーツを取ろうとしている。
当然係員が「触っちゃダメだ」と言うのだが言うことをきかない。
こんな奴らは模型ショーに来て欲しくない。
という結論ではなくこんな奴らにもお客さんとして受け入れなければならない
客商売の難しさを感じたのであった。
私が担当者だったら子供を泣かせて親をののしって配置転換、左遷かクビだろうな。
mokei1056.JPG