のぞみ緊急停止…イノシシと衝突か

新幹線は300km/hで走る(JR西線内)乗り物である。
ひとつ間違えば大惨事になる危険がある。
そこで何重にも防御のシステムがある。
今回の事件はその一番手前の話だ。
線路上の障害物に対する備え。
先頭部を見るときいつもとんがった形状を見てしまうのだが目線をおろして下部を注視する。
下部は通称スカートと呼ばれる。
この部分は鉄板を少し隙間を開けて何枚も重ねた構造になっている。
さらに線路の真上に当たる所には補助排障器を設置。ゴム板によるもので、線路と密着する形となる。
これで万一の置き石の際も跳ね飛ばすようになった。
スカートにそこそこの重さのものがぶつかっても走行には支障がないように設計されている。
大きな事故はなかったのだが検電車が作業用トロッコを作業員ごと跳ね飛ばすなどの
事故が過去に起きたようだが本体にはそれほどのダメージはなかった。
石やイノシシをはねたくらいでは痛くも痒くもないだろう。
300km/h近いスピードではねられたイノシシはどのくらい遠くへ吹っ飛んだことか。