売れるものを作って売るというのが経済の基本であるから
天下のトヨタが軽を売らないという理由はない。
なるべきしてなったということだ。
ところがである。
取扱店に??である。
カローラ店ネッツ店で売るということ。
私のいる東京近辺ではそうなるらしい。
私と付き合いのあるトヨタ店の営業マンは苦しい事情を話してくれた。
トヨタ店は比較的高額なクルマを売っている。
クラウン、ランクルを頂点にエステマ、アイシスのミニバン
ブレイド、アリオン、ポルテというのが主な車種。
ちょっと前まではプリウスが専売だったが今となっては全チャンネルでプリウス、SAIは扱っている。
ある程度需要があったセルシオはレクサスに行った。
クラウンランクルはこのご時世そんなにポンポン売れるものではなくなった。
バブルの頃はおいしい思いもしたそうだが若い社員は知らない。
エステマは売れ線だがアイシスは中途半端でライバルのウィッシュやストリームに持って行かれる。
ブレイドやポルテはキワモノ過ぎて売りにくい。
特にブレイドはまったく時代錯誤で売る気もないらしい。
失われた10年から今に至る不景気で売れ線はパッソ、ヴィッツのコンパクトだがトヨタ店には配給がない。
コンパクトもどきで売れるのはアリオンの1.5だそうだが車格がビミョーに上なので
他社コンパクトやカローラに持って行かれる。
せめて、スポーツかコンパクトか軽でテコ入れさせてあげたいところだが
トヨタ店のブランドイメージが邪魔をしているようである。
たとえトヨタが軽に参入して業績を伸ばしたにしてもトヨタ店の苦悩は続くことになる。
