真面目なマツダがイマイチなわけ

先日マツダが真面目な自動車会社であることを書いた。
zoomシリーズになってからデザインにアイデンティティをもたせ、それも結構よい。
スペースユーティリティを確保しながらもデザイン性も高い。
エンジンも必要十分なパワーと燃費を両立。
シャーシはマツダ伝統とも言えるしっかりしたものが多い。
さらにロータリーエンジンやミラーサイクルエンジンなどの技術力がある。
このバランス感覚がマツダの長所なのだがそれが短所でもある。
それは目を奪うようなとんがった技術がないこと。
早い話が何でも一番になれと言うことである。
RX7はロータリーターボをひっさげてスポーツのトップに君臨した。
後にGTRなどが追いついてくるのだが独自の世界観は人気だった。
これがRX8になるととたんに普通のクルマになってしまう。
RX8はよくできたクルマなのだがそれ以上がない。
ただ単に唯一のロータリーエンジンということ。これはトップとは意味が違う。
コンパクトハッチで一世を風靡した初代FFファミリア。
エンジンはたいしたことなかったがすぐれたシャーシが運動性能を引き上げた。
その後、DOHC、ターボ、フルタイム4WDとインプレッサが登場するまでトップだった。
そして極めつけはコスモ。
最終型は3ローターというモンスター。
マツダは真面目にチャレンジする会社だった。
同時期ルマンの優勝などクルマが売れる売れないにかかわらずニュースな会社。
ところが例の経営不振でフォードの子会社になったあたりでおわり。
技術はあるのに中庸なクルマを作り続ける。
トヨタ日産のように巨大な販売網があればよかったのだろうが。
今こそマツダは開発中の超高効率のレシプロエンジンだけでなく
ロータリーエンジンの発展型、ターボの復活。
そして1.5Lクラス、2Lクラスのスポーツタイプのターボ車もしくはハイパワーツインカム、
売れないだろうがコスモの復活。
本来のマツダのイメージに合うクルマを作って欲しい。
2.3Lのファミリーカーなど日本では売れないことなど想像できるだろう。
2L200psのカチッとしたエンジンの5ナンバーのクルマを作るべき。