大井川タイ仕様のC56旧国鉄仕様の黒に

C56は想い出深い。
私の祖父母が住んでいた長野県小諸市小海線の始発駅。
小学生の頃、C56は高原ポニーの愛称で人気があった。
子供の頃祖父母の家に行くとSLのポーという汽笛が聞こえてきた。
EFのピーという汽笛と判別できたことを覚えている。
当時、初心者のSLファンの私にとってC56は今ひとつ。
まず、小さいこと。
D51やC62が人気だった当時、ローカル線用は初心者には魅力はそれ程無い。
さらに二コブである。
この後、C57からは砂箱、蒸気溜などが一つのコブになる。
C56は昭和初期までの古いデザインの最後とも言える。
小さくて古臭い、小学生の私のC56の印象であった。
それがくつがえるのはかなり大人になってから。
小海線を走るC56の写真が珍重されるようになってからである。
小柄ながらテンダ型、バック運転を想定してテンダがカットされている。
さらに戦時中、海外に渡ったなどとその逸話を聞くにつけ
C56のファンになったのであった。
個人的にはその頃の国鉄型になることに大賛成である。