イオン化傾向、酸化力の強い酸、エイリアン


毎年一回はこのネタである。
1978年、リドリー・スコット監督のエイリアン。
すでにスタンダード、クラシックに属するホラー映画の傑作である。
化学の授業では酸化還元反応で金属のイオン化傾向を学習するが
私はここでエイリアンを引き合いにだす。
エイリアンの血液は強酸性である、としか字幕では出てこないのだがここで科学的思考。
宇宙船は各種金属の合金で出来ていることは間違いない。
それをことごとく溶解させる酸となると酸化力の強い酸となる。
教科書では熱濃硫酸か硝酸である。
基本的には常温でも酸化力が強いことから硝酸の可能性が高いとも取れるが
インパクトの強さから濃硫酸の方がエイリアンらしい。
濃硫酸の粘性の高い液体がエイリアンの血液とマッチする。
エイリアン(第1作目)は何度見ても面白い。
年に一回は見たい名作の一つである。
この映画を心の一作というと周囲からは白い目で見られる。
が、ひとりだけネットで知り合ったエイリアンファンの30代の奥さんは同意してもらった。
子育てに忙しいこの奥さんはエイリアン好きを封印しているそうである。
エイリアンファンは基本的に肩身が狭い。