非理系の人たちの幻想、魚を食べると頭が…

魚を食べても頭は良くならない!? 英国の研究者らの調査によると、魚油に含まれる
エイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)などの脂肪酸に、
脳の機能を高める効果がないことが分かった。
科学は万能ではないことぐらいはわかっているが
科学で説明できることに関しては信ぴょう性はある。
基本的な科学法則はそれにあたる。
ただし、それはあくまでも基礎科学の分野であって、特に生物分野の生態に関しては
科学よりも経験則によるものが大きい。
その代表が〇〇をすればどうなる、という学説である。
特に食べ物とその人の内面に関わる話などはほとんど怪しい。
それは科学的な生態変化よりもその人のもともと持つ特性、育った環境によるものが無視できないからだ。
自律神経ひとつについてもすべてのメカニズムが解明されたわけでもない。
それなのにある食べ物で特異な変化を及ぼすなどとは考えられない。
その代表が魚で頭がよくなる、である。
DHAの生化学的性質をこじつけたものである。
多くの人がコメントなどで言及しているように、漁師はどうなる?ということだ。
この話のおおもとは肉に偏らないバランスのとれた食生活というのからである。
それにDHAの生化学が乗っかって、非理科系の人たちが乗せられただけ。
それを今さらこんなニュースと言うのはいかにもである。
マスコミに携わるひとの9割以上が理科系の知識や素養がさっぱりである。
さかな君の営業的成功も魚を食べると神話もマスコミが作り出した虚像にすぎない。
実像は、自分自身、もしくは周囲の食生活を観察すればわかる。
魚を食べると頭がよくなるなんてちょろい話ではない。