さまよう刃 東野圭吾

作品自体は5年前の発表だったのか。
去年、映画化されたとき最新作かと思っていた。
内容は手紙に続くテーマとも思える犯罪被害者の話。
それに少年犯罪をからめている。
東野圭吾の筆力で映像化しなくても、読み終えたときは映画を観た後のようだ。
今回、話の後半は私の田舎の長野県が舞台。
それも、私の実家からかなり近い地名が出てきたモノで
一層脳裏に景色が鮮明に浮かんでくる。
☆蓼科牧場に近いペンション
私は蓼科牧場へ行く時は関越から佐久ICを経由して望月から行く。
しかしながら、一般的には諏訪ICである。
が、シーズンは中央道も白樺湖近辺も大変混むので佐久回りの方が結果的に速い気がする。
確かに女神湖周辺を初めとしてペンションなる民宿がこの辺は乱立している。
☆蓼科牧場から松本へ行って小諸へ。
後半の山場なのだがこのルートは1日がかりのルートで夕方からちょっと、
という距離ではない。(高速を多用すれば3時間ぐらいか)
蓼科牧場から小諸へは裏道を知っていると1時間はかからない。
父親が小諸に先回りできた理由である。
が、松本まわりとはちょっと非現実的かな。
☆小諸のペンション
高峰高原と書いてあったが小諸側にペンションはない。
小説の記載だと高峰高原とは関係ない場所だ。
小諸ICからサンラインに入ってトンネル二つ…というのは地元の人にはよくわかる。
しいて言えば高峰高原へ行く時はトンネル一つくぐったら右折する。
二つ目は高原病院や青年の家への道である。
バブルの頃はこのへんもペンションなるものがいくつか建ったがすぐに廃れてしまった。
小諸の街は新幹線ルートからもはずれてさびれている。
小諸駅前の記述にそんな一説があったな。

            • -

と、小説の本筋とは関係のない視点で解説してみた。