MISIAミーシャ、ニューアルバム聴き比べ

先日のミーシャのJUST BALLADEについての日記は速報であった。
その後、DVDなどじっくり聴いてみた。
1.DVD
低域成分が減った印象。
その代わり中域から広域にかけてパワーが上がった感じ。
特に広域のシンバルやパーカッションの切れは良くなっている。
しかし、聴きようによっては誇張ともとれる。
全体的に奥行き感が減った印象。
ただし、中高域がよくでているので人によってはこちらの方が良いと言うかも。
私のシステムはどちらかというとDVD映画観賞用のセッティングなので
聴いた感じはこちらの方が自然に感じる。
2.ノーマルCD
ブルースペックではないノーマルCDを入手。これをチェックした。
ブルースペックで聴いた印象より明らかに音がナローレンジに聞こえる。
低域も高域も迫力が今ひとつ。
さらに奥行き感もDVDに近くなっている。
楽器やボーカルのつやが失われている。音が固くなった印象だ。
3.ブルースペックCD
やはり音楽鑑賞ならこれだろう。
透明感、楽器のつややかさが格段に良い。
低域も高域ものびている。
私のシステムをもう少し音楽方向に振ればさらに良くなると感じる。
4.私の希望
CDの規格自体が1970年代後半に発案されたかなり古い物。
デジ物のこれだけの進化の歴史の中で唯一フォーマットを保ち続けている。
しかしながら裏を返せば世の中の大多数がこの規格でほぼ満足している。
確かに携帯オーディオや携帯電話で聞く分にはCDDA、mp3で十分である。
だから、このくらいで良いと甘んじているのも業界の問題。
営利企業であるから売れない物に投資するのはだめなのだろうが進歩は必要だと思う。
SACDは画期的な規格だったがそのストイックさに多くの人がついて行けず
自爆してしまった。
ブルースペックはその反省から生まれた物だが限界はそう高くない。
やはり、次世代はDVDだろう。
私は持ち合わせていないがDVDオーディオ規格。
そして映画では使われているDTS規格である。
DTSは一度聴くと後には戻れない強烈なダイナミックレンジがある。
DVD音声ではマルチチャンネルに話題が行きがちだが
こうした音声の基本性能を忘れてはいけない。
DVDなら容量にも余裕があるので90分ぐらいの作品なら多少動画を加えても
かなり密度のある音声が記録できるはずだ。
初回限定DVD付き、などとけちくさいこと言わないで
是非、最高の音質のアルバムを制作、販売して欲しい。

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