メンデルの法則

メンデルは偉大である。
全く目には見えない遺伝子なる概念を成立させた。
それは彼が死んでから何十年もたってから相同染色体や減数分裂がわかってから
メンデルの法則が正しいことが科学的にも証明された。
遺伝子は2個一組で存在して配偶子にはその一方が入り遺伝していく。
メンデルはエンドウの7つの対立形質について遺伝の法則を発表した。
ここで不思議なのがいろいろな形質について研究したにもかかわらず
着目した形質はたった7つということである。
実は7つしかメンデルの法則は成り立たなかったのである。
それは染色体数に関係がある。
エンドウはn=7すなわち14個の染色体しかない。
7つまでの独立の関係にある遺伝子は、分離の法則、独立の法則が成り立つが
8つ目の形質ではどれかの遺伝子の染色体とかぶってしまう。
同じ染色体上に遺伝子があることを連鎖という。
連鎖していると分離してほかの遺伝子と組み合わせることができない。
本来二遺伝子雑種のF2は9:3:3:1の分離比になるが完全連鎖していると3:1の分離比になる。
メンデルはこの不可解な現象を回避していくうちに7つの形質のみに落ち着いたと考えられる。