あたらしいタイプの映画である。
他のサイトでの評価を見て笑えた。
ものすごく評価数が多い上1点から5点まで評価数がばらけている。
この賛否両論の評価こそ制作者の意図したところであろう。
基本はホームビデオで素人が撮影したというていでの映像。
解像度もコントラストも低い。
ところが夜のシーンになっても黒がつぶれず鮮明な画像である。
この辺の技術的さじ加減がハリウッドの最新映画らしい。
また音声もきっちりサラウンドしていてクリアである。
映像は安物のホームビデオ風、音声は臨場感たっぷりで制作側が意図する
逃げまどう撮影者を自分に置き換えたような効果を生み出す。
映画ＨＰにもあるように怪物がどんなものなのかとか、
前後の話はどうつながっていくかはどうでもいい。
自分がその場にいたらどう見えてどう感じるかに主眼が置かれている。
リアルなＣＧのＳＦと対極に位置する映画である。
ＤＶＤのジャケットやＣＭがこの映画の良さを明らかに誤解させるような
表現をしているためＢ級のＳＦと期待させて、評価を下げてしまったのが残念。
ただし、もう一度観たいとは思えないなあ。
もう少し脚本に工夫が必要だな。
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