容疑者Xの献身、ガリレオ


WOWOWで放送したのを鑑賞した。
今回は劇場版だからなのかわからないがこのシリーズ特有の科学推理がない。
最初のシーンだけかろうじて磁力で弾が飛び出す…はあったが。
後はひたすら少しあまーいストーリー。
最後に泣かせるところはさすが東野だがどうもすっきりしない。
まず石神哲哉役に堤真一がどうも引っかかる。
演技自体は満点なのだがもともと彼の持っているキャラというかイメージと
石上役がしっくりしないのである。
それは同期と湯川が言うのだけど実際は5歳ぐらい違うのである。
途中で「若々しい」というセリフを入れざるを得なかったのか。
それとも原作にもそのセリフがあってあえて年上の堤を使ったのか。
それともう一つ。
(原作もしくは映画を見ていない人はここから先は読まないでください。)
私の読みが甘い、理解力が足りないせいもあるのだが、
最初の殺人の後、次の殺人を行うまでに最初の死体を川に沈めたのなら
それはそれで話は終わりではなかったのか。
あえてそうしたと湯川は謎解きはしたが、今ひとつ理解できなかった。
まあ、私などに簡単に理解できないところに2つの殺人トリックがあったのだろう。
最後まで楽しませてもらったが1800円出して見るほどではない。
サウンドチェックを一つ。
この映画はそれほど派手なアクションシーンは無いのだが、サラウンドは意外に良い。
少し離れた人の声、今回のテーマにもなった壁越しの声などが非常にクリアに方向感も良く聞こえる。
TVにくっついている小さいスピーカでは表現しにくいと思われた。