>クラシックジャンボ引退と737の古い顔


機関士を含めた3名で運行するクラシックジャンボ引退が報じられた。
ボーイング747−300というタイプ。
へえーなんて言っている間にハイテクジャンボと呼ばれる−400も
現在、数を減らしていて双発機の777に替わっている。
機械ものだけに「老兵は消え去るのみ」の言葉通り古い物が消えていくのが運命。
70年代に飛び始めた747−100に続いて2階席を増やした−200や−300が
80年代に増殖して日本の主要空港を席巻した。
自衛隊機が40年ぐらい使うのにたいして民間機は20年が精一杯。
これは使用頻度によるもので自衛隊機は基本的に実戦はほとんど無いので
訓練に土日祝祭日を除いた平日の数時間、使うだけである。
民間機は空港使用料やコストもあって、とにかく飛んでいる時間が極めて長い。
自衛隊機の半分程度の寿命としても飛んでいる時間は10倍近いのではないか。
70年代の大型機時代の機体はほぼこれで無くなった。
747に始まりDC10やトライスターなど華やかな時代ではあったな。
さて、今日のつっこみどころは747ではなく737である。
現在737は第3世代と言うのか、−800が主力である。
それ以前の−400も今なお現役であるが、この顔がよい。
60年代の流行だったのだろうか、運転席に天窓がついている。
これがなんともおしゃれである。
昔はDC8や727などみんなついていた。
こんなオールドな顔が拝めるのも737とMDだけである。
最近はエアバスや787のように先頭部は三次曲面で作られるようになった。
平らなガラスを組み合わせて作られたこの顔が無骨で妙に好きなのである。