映画ミスト

CMなどで少々話題になったそうだが記憶にない。
何の事前情報なしに観た。
最初のシーンからスーパーに閉じこめられるあたりまで
2倍速で流してみる。
このまま、田舎の人間関係のドラマならそのまま見終わるはずだった。
ところがモンスターの触手が出てきてSFホラー色が強くなる。
虫のような弱いモンスターの微妙な凶悪さが妙にリアルである。
ところが後半はモンスターは登場しない。
影であったり、殺戮シーンはあるのだが実態が無い。
あるのは恐怖だけである。
そして、終盤は対モンスターでなくモンスターにおびえる人間が
モンスターの役割を担うことになる。
そして有名?なラストシーンは主人公が…。
SFホラーの形態でありながらうまいこと人間ドラマを描いている。
娯楽映画としてはいかがなものかとも思える(R15である)。
アルマゲドンやアイムリジェンドのように設定はものすごく面白いのに
後半になると人情ドラマになって胃がもたれるものとは違って
最後まで観客に恐怖を与え続けられる脚本は出色である。
50300