同時株安、何がバブルをはじけさせたか

日本はつい10年前にバブルの後遺症である
不良債権処理にともなう金融不安で
1万円割れ、金融、証券会社の破綻が話題となった。
今回のアメリカ発の世界同時株安も、理由そのものは
当時の日本とよく似ている。
しかしながらアメリカの金融不安がこうも世界に
影響しうるだろうか。
経済大国であるためドルが世界中の企業に浸透していることを
割り引いてもここまで下がるかと思う。
私が考えるに今回の金融、経済不安は
アメリカ発ではあるが
新興国である中国やインドなどの経済不安と考える。
BRICsの強みは人件費の安さである。
ところが経済成長と人件費は比例するので
豊かになるほど競争力を失っていく。
それをカバーするだけの産業や技術力があればいいのだが
先進国の企業にのせられて成長しただけなので
中身のない経済成長すなわちバブルだと思っている。
日本だって60年代には経済成長、80年代にはバブルを謳歌した。
韓国も20年遅れて同様である。
世界は第二、第三のBRICsを求めている。
その度に第二第三のブラックマンデーを経験することになる。