青函高速船が1年で廃止

 東日本フェリー(北海道函館市)が、原油高騰の影響で
大幅な赤字が見込まれる函館―青森、函館―大間、室蘭―青森の三航路から、
11月末で撤退することが4日、分かった。
函館―青森で昨年9月と今年5月に導入した高速フェリー
「ナッチャンRera(レラ)」「ナッチャンWorld(ワールド)」
の2隻については10月中旬にも運航を休止し、売却やリースを検討している。
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一度乗ってみたいと思っていた青函高速船が1年で廃止というショッキングな
ニュースを朝日新聞で見た。
何事も高速というのはそれなりの技術が必要であり
機能美も兼ね備えているものだ。
この船も大変美しいスタイルである。ちなみに一隻90億円、二隻購入とのこと。

東日本フェリー社は高速船での利益を前提にその他の赤字路線の
存続を図っていたが、燃油の高騰で設計当時の倍近くの価格になり
どうしようもなくなったとのこと。
地元自治体も存続を受け入れるだけの体力もない。
地方はこうして切り捨てられていく。
一つだけ引っかかっているのは
青森函館間を移動する人が鉄道、船、(飛行機)を使って
それほどの人数がいるようには思えない。
航空路線がこれだけ充実しているのに、鉄道、船で北海道に
行く旅行者がそれほど多いとも思えない。(特に関東圏以遠)
長大トンネルや架橋は地方に本当に必要かどうか
移動する人数と照らし合わせて考えるべき(だった)。