家をつくるのなら

資本主義経済の大原則として良いものは高価であり、安いものはそれなりであります。
キャベツや椎茸は、時期やお店によって同じものでも価格に開きがありますが、
冷蔵庫やクルマや住宅といった高額で耐久性のあるものというのは、
大きさや性能や作りが決まれば価格もおおかた決まってしまいます。
これを相場といいます。
売れ残りや型落ちなどで多少は安く購入することも可能ですがそれでも
10%前後がいいところです。
それより安くなるようならどんなわけなのか確認をすべきです。
つまり損してまで安く売る理由です。
ことに住宅というのは土地の値段から始まり地質調査、基礎工事、
本体、電気や給排水、ローン手続き、名義変更、引っ越し、税金と
次々にお金のかかること、考えること、判断することが重なり
たいていの人が途中を業者任せにしてしまいます。
これはある意味仕方がないことなのですが、任せる以上はしっかりした業者、
担当者に頼みたいものです。
ですから、マンションにしても建て売りにしても注文にしても
信用のできる業者に頼まなければなりません。そのための努力や面倒を惜しんではダメです。
たとえ有名住宅メーカーでも欠陥住宅だったという話はテレビでも話題にしています。
大きな会社だと結論は会社側が保証をしてくれたのですが、それは建物だけ。
欠陥とわかってからクレーム、交渉をして完全になおしてもらうまでの
手間と労力は半端なものでないことは想像がつきます。
この例は直ったので良かったのですが、のらりくらりと逃げ回り会社をたたんで
逃げてしまう業者も少なくないそうです。
この場合は数千万円のローンとともに泣き寝入りです。
そうなる数ヶ月前にはんこをついたところから悲劇は始まるのです。
どんな建物を買うのかどの業者に頼むのか、時間をかけてゆっくり考えましょう。