食糧問題は自業自得

pasokonryoku2007-10-21

NHKにて、米の話を観ました。
米消費はピークが昭和37年で一人あたり1日茶碗に5杯だそうです。
今の私と同じです。
現在は1日2.5杯、消費量は半分になっているとのこと。
減反3割でも米は余る一方です。



日本酒の消費が減っているという話題はずいぶん前の話。
穀物の中では単価の高いお米から作るお酒ゆえ値段も高くなりがち。
そこへ戦争の前後の食糧難もあって、工業アルコールと水と調味料で
2倍、3倍に薄めた日本酒が造られるようになったそうです。
そういう時代では安く飲めると言うことで重宝でした。
ところがメーカーは安く作れるうまみを覚えてしまい、
その後も現在まで粗悪日本酒は造られ続けることになりました。
バブルの頃にワインブーム、その後焼酎ブームと本格を売り物にする
お酒が好まれるようになると日本酒の復権はもうありませんでした。
世間が求めているものを無視して自分たちの利益を追い求めて
自爆したのでした。

その原料となる米も似たような道をたどります。
食糧難から高度経済成長までは米は貴重品で必需品でした。
農家も農協もこのときにうまみを覚えてしまいました。
ある程度国民の生活が落ち着くと、食べ物の趣向は多様化します。
同時に海外から主食となりうるおいしいものが入ってきます。
特にパンは食パンを中心に品質や味の進化は驚くほどです。
(一部まだぱさぱさのコッペパンを見ることはありますが)
農協や米屋は新米として古い米を混ぜて売ります。
魚沼産という米がものすごい量、流通しています。
電気釜の中途半端な進化がどんな米も適当においしく炊けるようにしてしまいました。
いつの日からか本当においしいご飯を食べる機会が無くなったのです。
農家は自分たちの生活を保護しろと未だに国に高価買い取りを迫ります。
米屋はまずい米を混ぜて袋に入れてそれなりの値段で売って儲けています。
米の消費量が下がったのは時代の流れではありません。
あんたたちのせいですよ。

おいしいご飯に新鮮な生わさびをすり下ろしたものをのせて
食べてご覧なさい。日本人に生まれてよかったと思いますよ。