アルキメデスの大戦

22日発売のアルキメデスの大戦を早速観た。
冒頭の大和撃沈のCGは素晴らしい。
このシーンだけでも観る価値あり、という人もいるのだけど
戦闘シーンの見どころはここだけ。
この映画は戦争映画ではないのである。
あとはラストまでインドアな舞台演劇のような映画である。
別の言い方をすれば低予算、テレビドラマと大差ない。
アクション大好きの私から見れば、今ひとつ。
しかしである。
大和建造までの経緯をフィクションとはいえ、丁寧に描いている。
日露戦争勝利の余韻を引きずって太平洋戦争に突入したという定説通りの軍部の発言。
太平洋戦争の結末から逆算してのストーリーやセリフなんだがストレートすぎて茶番に思える。
それをラストでやっぱり大和。となるところが見どころかな。
太平洋戦争前の長門、渋いねえ。赤城もね。
映像は鮮明だけど戦前の暗いイメージを表現したやや暗い感じ。
CGもセットもややチープな感じ。もう少し立体感や奥行き感が欲しい。
音声は5.1chで視聴したが、低域が多めで迫力がある。
大半は室内での会話のシーンなのでちょっともったいなかった。
画面がチープなのを音声の奥行きで帳尻を合わせているように見える。
もう一つ
全編にわたって無駄なシーンがなく早送りしたくなることもなく130分じっくり観れた。
そういう意味では秀作なんだろう。