教育行政は足し算。引き算がない。
あれがいい、あれをやってみよう、と
いいアイディアが出ると採用、足されてしまう。
最近では小学校の英語教育。
英語の読み書きできたらいいというのは誰もが考えそうなこと。
それも英語のできないやつが考えそうなことだ。
小学校に英語の授業となったわけだが。
教える人材、現役の教員に英語の研修など
ソフトもハードも煮詰めていないうちに見切り発車。
何よりも英語を足す代わりに何かを引くという作業をしていない。
増えただけなんだな。
そんな間抜けな改革を半世紀以上続けてきたところで
大人も子供も、教員も生徒もパンク状態になっている。
何かを引き算するとすれば、教員の過剰労働と生徒への詰め込み。
おかげで教員の病休率が上がり、登校拒否の生徒数が増えた。
役人が出したいいアイディアなど、良かった試しはない。
一昔前にセンター試験に英語のヒヤリング。
つまらねー受信機を売っている会社が儲かった以外、みんな損をしている。
今度は英語の業者や記述のための採点業者を儲けさせようとしているが頓挫している。
話は戻るが小学校の英語。
私の姪っ子の小学校にも外国人の講師が来ているらしいのだけど
名前を見ると中国人、アフリカ系もいる。
多分アメリカから来た、というくくりだとは思うが正規のネイティブなのか疑問だ。
中高では英語だけでなく国語の聞き取りテストもある。
どんどん足し算しているのだけど頼みの放送設備は多くが昭和のまま。
そちらにお金をかける気はサラサラないらしい。
政府では出生率、子供を増やそうとくだらないバラマキには必死だけど
肝心の教育は業者の金儲けの手段にしか思っていない。
小中の学校は専門学校でも職業養成所でも予備校でもない。
原点に立ち返ってもっとシンプルでわかりやすい学校教育にできないものだろうか。