東電原発裁判

東電福島第一原発事故をめぐり、旧経営陣3人が業務上過失致死傷罪で強制起訴された裁判で、
東京地裁から無罪判決が言い渡された。
というニュース。
強制起訴というのが気になる。
検察は不起訴の判断をしたものの、数の力で強制起訴となり裁判。
法律の専門家が不起訴と決めたのだから、結果は見えていた。
何度もここで書いたが、1000年に一度の大津波を予見するのは不可能。
被災者はやるせない気持ちになるだろうが法律は非情だ。
誰かを吊し上げてスッキリしたいと思っている人は多いだろうが
戦後原発を推進したA級戦犯はほとんどが死んでいるか
司法やマスコミから届かないところからの高みの見物だ。
津波対策の不備、安全の軽視、これは被告だけの問題ではなかろう。
それよりもっと問題なのは、廃炉への道だ。
福島第一原発廃炉に手間取るのは仕方ないにしても
敦賀などの原発廃炉についても道のりは遠く、莫大な費用がかかるそうだ。
津波対策だけでなく、目先の安全性以外はほぼやっつけ仕事。
何の見通しもないまま原発を作り続けたフシがある。
ひ孫の代まで迷惑をかけることなど屁とも思わない奴らの仕業だ。
道路に平気でゴミを捨てるチンピラやアホ高校生と何ら変わりがない。
昭和20年代後半から30年代にかけては、未熟な政治家や役人による未熟な政府、行政だったわけで。
東電旧経営陣と同様、追求したにしてもしっぽを捕まえることはできないな。