今日の鉄道事故

28日夜、群馬県渋川市でJR上越線の列車が線路上の土砂に乗り上げ脱線
というニュース。
さらに
長野県南木曽町田立のJR中央線「島田トンネル」内で火災、
というニュース。
どちらも不通になってしまったが、人的被害は最小限だった。
上越線は自然災害、中央線は作業員の凡ミス、というところらしい。
さて
私が食いついたのは、この事故ではなくこの路線だった。
昨日ヤフーニュースで見た東洋経済発の
「残念な幹線」10選
という記事。
上越線は新幹線開業によってローカル線に格下げになった。
鈍行列車が1時間に数本。
かつての特急急行が、という時代からはかけ離れる。
それでも貨物の幹線としてかろうじて存在意義は保たれている。
中央線は面白い。
記事では岡谷塩尻間に言及している。
「大八廻り」といって帝国議会議員でもあった伊藤大八が政治力で中央本線
ルートを捻じ曲げたとされ、いわゆる「我田引鉄」の見本みたいに言われる迂回区間であった。

というわけで、辰野に大きく迂回している。
1983年に塩嶺トンネルが開通し、現在のルートに改められると、「大八廻り」の区間は、
優等列車の走らないローカル区間に凋落した。
私が物心がついた頃には、中央線が辰野を通ったという記憶がないのはそのためか。
もう一つ
私のふるさと小諸へ行くのに使った信越線。
旅の醍醐味はいきなり車窓に妙義山が迫ってきての碓氷峠
いよいよおばあちゃんに会えると思った景色だ。
横川や軽井沢での63の入れ替え作業は何度見ても楽しい。
あのでかい機関車の重連がひっきりなしに連結と開放と回送を繰り返している。
あの63のモーター音も横軽対策の電車がエアを抜いて乗り心地がゴツゴツするのも
今となっては、思い出のみ。