ボーイング社737MAXシステム不具合を認める

最新737MAXの墜落事故についてボーイング社が言及。
システムの不具合を認めたと言う。
2度の墜落で300人以上の犠牲者がでている。
残念なことだが技術の進歩は多大な人的犠牲の上に成り立っているのも事実。
それを素直に真摯に認めるというのも企業として大切なことだ。
今回問題になったのは
MCAS(Maneuvering Characteristics Augmentation System:操作特性向上システム)
それが誤った動きをしたというエチオピア当局による事故調査の予備報告を認めている。
具体的には失速制御システムの誤作動。
勝手に失速、多分機首を上げすぎ、を感知して機首を下げる動作をしたらしい。
パイロットは機首を上げようとするのだが、制御システムが下げてしまう。
この格闘の間に墜落した、というのが事故調査の内容だった。
これは他人事ではない。
今の自動車は自動ブレーキは当たり前。
設定速度まで加速するものもある。
初めてそれを運転したときアクセルを踏んでいないのに
加速していくのに恐怖を覚えた。
加速したければアクセルを踏めばいいだけの話ではないのか。
自動と安全を履き違えているフシがある。
エアバッグと同じでいざというときに作動させるものが安全であって
人間の意思や考えを超えるような制御は本来必要はない。
飛行機にしても、失速しそうになればアラームが鳴ればよい。
パイロットは機首を下げればいいだけの話だ。
一昔前は飛行機の運航は3人体制だった。
ところが、電子化が進んで航空機関士(通信士?)が必要なくなった。
この時代の変わり目のときも安全運行に不安がある、と話題になった。
今やパイロットも機長のみで運航する研究が進んでいる。
パイロット不足を補う技術として注目されている。
実際、トップガンの時代のトムキャットやファントムは2名1組だったが
イーグル以降は1名で飛んでいる。
減ったぶんを補うための自動化技術は必要ということなのだろうか。