映画評オリエント急行殺人事件(2017)

定期的にリメイクされる映画のスタンダードである。
ある程度ストーリーは決まっているので、どんな演出をするかに集中できる。
最新版だけあって映像が美しい。
アルプスの中を走るSL列車、このシーンを見せたいだけの映画といわれれば納得。
と言うくらい美しい。
私は自称映画マニアだけど、知識はまるでない。
特に外国人の役者、片っ端から名前が言えない。
だから、この映画のように豪華俳優陣と言われても「あーそうなんだ」と。
サイトのコメントをみても賛否半々ぐらい。
悪いと言う人は流石にいないけど、すごくいいと言う人もあまりいない。
豪華俳優陣におんぶにだっこなのか、凝った映像に乗っかったのか
それ以上の魅力を見いだせなかった。
ポアロの人物表現は面白かった。
日本でも似たような変わり者のポアロのドラマがオンエアされたしね。
話は違うが
有料放送のアメリカドラマで気に入っているのに
エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY
がある。
ホームズを完全に現代劇に置き換えたもの。
基本的には名前だけ同じ、という立ち位置なんだけど
ホームズの変わり者の表現が面白い。
変わり者というのは原作でも描かれている。
ワトソンは独身女性だし。
リメイクするのにどのくらい変えるか、というのは制作側の勇気が試される。
今回のオリエント急行殺人事件は、変えない、というスタンスだ。