福島市が防護服着た子供像を撤去へ

 東京電力福島第一原発事故を受けて現代美術作家が制作、
今月初めに福島市内に展示された子どもの像「サン・チャイルド」について、
福島市市長は撤去すると発表した。
「賛否が分かれる作品を『復興の象徴』として設置し続けるのは困難」と述べた。
というニュース。
さらに記事を読むと
民間団体が市に寄贈。
撤去費用190万円。
などがキーワードか。
画像を見ると現代アートというか、昭和のアニメキャラにようというか。
3.11被災地域は『復興』という言葉が錦の御旗。
この言葉がついていれば何でも許される、お金が出る、という感じ。
民間団体が市に寄贈となっているが、実はこの点も怪しい。
ちゃんとした芸術家に依頼して、6mに及ぶ人形。
それなりの金額がかかっているはず。
復興の象徴という魔法の言葉でどこからお金が出たのか知りたい。
さらに撤去に自動車1台分の税金が支出、復興に必要なのは人形のやり取りではない。
福島では原発の被害者を尻目にこんなやり取りが行われているということだ。
もう一つ
物議の原因にもなったデザイン、防護服を着た子供である。
原発事故イコール防護服という図式だが
このデザインのような本格的な防護服を着ている福島県人を見たことがない。
これほどの防護服を着るのは、震災直後の原発区域。
ところがカウンターが『000』となっている。
ということは原子炉建屋内の作業ということになるか。
そんな低い線量でこんな防護服は必要ないし
福島の復興は『000』が目標でもない。
つまりこの人形のデザインは福島を遠くから眺めた考え方。
物議の原因は福島県民の意識との乖離だろうね。
残念なことに復興予算というのが大変な金額ついているが
大半を土木業者が持っていってしまう。
もちろん破損したインフラを修理することは必要だが
いろいろなニュース映像を見ると復旧ではなくて
道路や街まで全部新しいものに作り変えようとしている。
何百キロも海岸線にコンクリートの壁。
まあ住人が納得していればいい話なんだけど。