80,90の老人が猛暑で死んでいた、なんていうのは自然死だ。
私らの2倍3倍の夏を経験してきているわけで。
逆に若い人たちに夏の過ごし方を伝授する立場だ。
それよりも
起こってはならない事件が起きてしまった。
愛知で小学1年生が小遠足で死亡したと。
死因も熱射病、学校側としてはなんの弁明もできない。
先生方や児童の親族の悲しみは大変なものだ。
さて、それとは別に原因を考えてみた。
その1 なんとか指数
私の携帯にも毎日猛暑が危険とか厳重警戒とか表示される。
それをわざわざ指数にしてわかりにくくしている実態がある。
気象庁などの役所は高価なコンピューターを使っていろいろな予測をするのだけど
出てくるデータはすべて数値、どうしても正確に計算しましたという
数値データを使いたくなっちゃうのだろうね。
その2 厳重警戒
とか、危険とか発表されても、学校や会社が休みになることはない。
運動はダメダメ、ということだが毎日球児たちは甲子園に向けて試合をしている。
スタンドではチアや吹奏楽が何時間も炎天下の下で。
こまめに水飲みゃいいんだろ、ぐらいにしか思っていないね。
その3 小さいこども
昔物理の教員と子守をしていたとき「子供は熱容量が小さいからね」
と言っていたのを思い出す。
熱容量は物理用語。
平たく言えば、鍋の水の量が少ないほどすぐに沸騰する、
ということか。(ちょっと違うかな)
同じ暑さでも大人よりダメージを受けやすいということだ。
9割方の子供たちは暑さに負けず元気よく外で遊んでいるのだけど
数%の一人二人の子供が心配なんだな。
その4 親の責任
もしかしたら、の話だが、
死亡した子供はもともと体調が悪かった。
その原因が風邪気味、もう一つ考えられるのが寝不足。
我が家のお向かいさんの小学生の元気な子供たちだが
夜の9時にはとたんに静かになる。
それが普通なのだそうだ。
ところが、ほんの数%の親たちは自分たちの都合で夜の9時ごろでも
子供とスーパーへお買い物。多くはないが増えている。
その5 学校
校長が会見でも言っていたが、この90分の小遠足、校外学習は
ずっと前から続けられてきたものだそうだ。
学校という役所の悪いところは、なんでも計画通り、予定通りである。
今はこういう時代なので、交通や気象の変動で、時間をずらしたり
午後の授業をカットなんていうことも珍しくはなくなった。
が、行事となると何が何でも予定通りという保守的な教員もいるにはいるな。
今回の小学校のように。
おまけ
猛暑のインタビューで都心にベビーカーで来ているバカ親をよく見る。
「子供もぐったりです」などという。
そもそも35度の町中になぜ子供と来たのか。
さらにベビーカーや歩いている子供の高さは大人の半分。
地面から近く暑さの影響を受けやすい。
35度の気温のときにアスフアルトの上を連れ歩くのは
江戸時代なら市中引き回し、罪を犯した人への拷問だよなあ。