子供の食事

前回はおふくろの病院食の話を書いた。
やせ我慢などせずに最初から「美味しい」と食べればいいのだけど。
自分の幼少期も含めて、食の細い子供は多い。
今はどうかは知らないが、昭和の頃は
「たくさん食べたねぇ」などと子供を褒めつつ食べさせる。
私の幼少期は好き嫌いが激しく食の細い。
昭和一桁の私の親は「食べたくないのなら食べなくてもいい」と言っていた。
好き嫌いをある程度認めてくれた。
その代わり食べないのなら、食べさせないというスタンス。
私にとってはありがたかったが、学校給食のときは困った。
いつも最後まで食べられずに残された子供だった。
当時は全部食べるまでは、という考え方が主流だったし。
ところが小学5年ぐらいから成長期に入り毎年10センチ近く背が伸びた。
おかげで10歳から30歳ぐらいまではいつもお腹を空かせていた。
20代後半からは、その食生活が肥満につながり、違う意味で苦労することになる。
さて、本題。
甥っ子や友人の子供など子守で預かることがある。
食生活は親の躾が現れやすい。
ある子どもは三度三度決まった時間にきちんと食べる。
ある子供はお菓子やジュースを欲しがり、三度三度は食べたがらない。
食が細いのは自然の摂理だが、三度の飯をちゃんと食べないのは躾が悪い。
何かの理由で子守を頼まれた子供。
昼食をほとんど残したので「食べたくないのなら仕方がない」と私が残りを食べた。
しばらくすると、お菓子を食べようとしたので
「お腹が一杯だからと食事を残しておいて、お菓子を食べたいなどというのはおかしい」
と強く言って食べることを許さなかった。
夕食はお腹が空いていたらしく、全部食べた。
しばらくしてこの子の親から「食事をちゃんと食べるようになった」と言われた。
どうせこのバカ親だから、間食を与えて元に戻っていくのだろうけど。
摂食障害や精神的な病気の話をたまに聞くが
私から見るとそのうちの5割以上は、幼少期に親がきちんとしつけていれば
もしくはきちんと面倒を見ていればふせげる話だと思っている。
幼少期に祖父母や保育園にしつけを丸投げしたり
泣いてうるさいからとジュースやお菓子を口に突っ込んで黙らせる
という教育をしておいて、子供がおかしいなどというのはいかがなものか。
いつもここで書いていることだが、子供のケガや病気の半分以上は親の責任なのである。
クルマにぶつかって相手の運転手の責任を強く言う親が多いが
そもそも走ってくるクルマの前に飛び出すような教育をした親も悪いのである。