プリウスが売れない、という記事

読んだあとで『釣り』だと気づいた。
2017年上半期の新車登録台数は91000、
2017年度上半期の新車登録台数は78000、
月に1万台以上はキープしている。
しかしながら記事では前年比60%前後という落ち込みに注目している。
現行50系は2015年12月発売、16年は新型の神通力で売れていた。
まあそれだけのことだな。
先代30系が売れすぎただけだ。
30系はモデル末期まで月登録2万台をキープしていたからな。
アクアが出てきてトヨタはこの2車種だけで国内だけで年間50万台近く売ったわけで。
そういうのと比べて売れなくなったというのは間違ってはいないがなんとも。
スタイル云々とある。
フロントデザインなど少し前衛的である。
さらに天井を下げて後席の居住性が悪いとか。
しかしながら、私はこの辺は高く評価している。
空力を優先したこと、そして何よりデザイナーのスケッチを色濃く残したことだ。
これまでのトヨタは80点主義、営業サイドの意見に強く押されて
デザインとしてはおとなしいものになってしまった。
ところが、今となってはカローラの位置づけとなるプリウスに前衛的デザインは興味深い。
トヨタの本気を感じてしまったわけだ。
遡るとゼロクラウン当たりが80点主義の脱却の始まりかな。
バブルクラウンに乗っていた当時のおじさんも70代になり、
フルサイズセダンの購入意欲が低下していた。
カローラは5ナンバーセダンというアイデンティティを壊すことなく
プリウスへのスイッチに成功したが、クラウンはクラウンである。
スイッチするのはレクサスになってしまう。
そこで一念発起、ターゲットを30代後半から40代とした、となっている。
ゼロクラウンが成功したかどうかはわからないが、トヨタの今の流れを作った。
来年はそのクラウンのFMC
ゼロクラウンに乗っていたおじさんたちが一部70代になっているそうで再びリセットだとか。
BMWやベンツに迫るスタイリッシュなセダンにしてほしい。
個人的にはレクサスGSに寄せてくると思っている。
まあ、予想するだけで私はクラウンを乗り回すがらではない。(笑)