今日のニュースで給食の牛乳がおかしかったという。
随分昔の話だが、給食用の牛乳を飲んだことがある。
まずいのである。
味が薄いというか、変な甘みがあるというか。
スーパーで売っている普通の牛乳と明らかに味が違う。
どちらかと言えば、スーパーで牛乳売り場の隣りにある
価格がちょっと安い低脂肪乳のようだ。
ちなみに低脂肪乳は牛乳ではない。
私の記憶が間違っていなければ加工食品である。
もし、給食の牛乳とスーパーの牛乳が同じものなら
なぜメーカーは給食用として生産するのか。
あのまずい牛乳を飲んでから、私は給食不必要派になった。
給食はもともとが戦後の食糧難で子供の栄養不足を補うのが目的。
牛乳の代わりにアメリカの家畜の餌として作られた脱脂粉乳が輸入され
私達が飲まされた。
あのまずさは常軌を逸していた。
私らの世代は給食という食育のおかげで、食事は腹に貯まればそれでいいと教わった。
高校や大学の学食で普通の定食やカレーを食べた時、給食の呪縛から開放された。
私らの世代のあとにご飯が給食になったり、ソフト麺が普通のうどんやパスタになった。
今の子供達は昭和の私らより恵まれていると思いきや
まずいとか異物とか牛乳とか問題が噴出している。
もう1つ
戦後の食糧難が去っても給食は存続された。
それどころか、中学まで完全給食という。
その背景には子供のためではなくて親のためなんだそうだ。
つまり親が毎日弁当を作るのが面倒くさいという話。
それで子どもたちはまずい給食を食わされているという。
子供がいたんじゃ仕事ができない。
粗悪でもいいから保育園に入れたい。
小学生になれば学童保育。
弁当を作るのが面倒だから給食がいい。
もしかしたら、最初から子供なんて欲しくも育てたくもないのではないか。