豊洲移転決定、築地にも市場機能

当然というか、結果ありきというか、落とし所に落としたというか。
あれだけ騒いで、予定通り豊洲移転である。
あれだけのものを作ったあとで、やっぱりやめた、とはいいにくいだろうし。
そもそも豊洲の汚染に関しても健康被害との関連もわからない。
有害物質のデータにしても二転三転したわけだし。
結論から言えば、何を騒いでいたのかがわからない。
風評などの目には見えない形のないものに対して騒いでいたわけで。
それでもそれなりにがたがたいう人たちは少なからずいるわけで
東京都側のいいところはその人達の戯言を黙殺せずに聞いているふりをできたこと。
一時は豊洲をやめて築地建て替え案まで飛び出した。
もちろん何の現実味もない話なんだけど、反対派の心は上手く掴んだのではないか。
ここまでじらせて豊洲でいいだろう、という論調に傾いたところでの決断。
さらにこの場に及んでも「5年」とか「築地に機能」とか何の根拠もない言葉をつけた。
なかなかうまい落とし所にしたわけだ。
さらに、築地の跡地利用については市場機能はべつにしても
一等地だしあれだけの観光客を呼んでいるわけで。
金の成る木をそう簡単に手放すのももったいないわけで。
場外の機能や施設を再編するというのなら現実味はある。
とりあえず場内が出ていってくれれば、道路もできそうだし。
よくよく考えればウィン・ウィンになるだろう。
小池百合子恐るべし。