寝台列車「583系」秋田でラストラン 


写真は去年にディズニーに来たものである。
583は私が好きな車両の一つである。
座席が寝台になるなどのギミックがついつい話題になってしまうのだけど
私が注目したのはこのデザイン。
それまでの151、181のボンネット型から離別して鼻が短くなった。
通称ゲンコツと呼ばれる特急型の標準デザインだが
183系が1972年に登場する前にこのデザインは完成していた。
さらに、その後の赤い特急とは違って寝台の室内高を確保するために
屋根が運転席から同じ高さで続いている。
新幹線のような統一された編成美を感じてしまう。
これが12両13両編成で在来線に運用されていたわけで、迫力あった。
私は関東の人間だから、東北線常磐線のゆうずる、はくつるはつかり
仙台に旅行する時、485系ひばりに乗っていたが
583は特別なときに乗るものだと勝手に思っていた。
現存する583は近くで見ると塗装がだいぶくたびれていたり
屋根や足回りが汚れていたりと、よる年波を感じていた。
実走できる歴史的な車両を古くなったからとスクラップにしてしまうのはいかがなものか。
クラシックカーの維持におカネがかかることはカーマニアなら常識。
豪華寝台列車に1晩数十万円。支払う金持ちも多いと言うではないか。
ぜひそういう金持ちからおカネをいただいて現状保存してほしいものだ。
新幹線車両にしても片っ端から捨ててしまって、あとになって後悔するのは目に見えている。
カネがかかるから保存しないというのなら、博物館や美術館を全否定だ。