タレントの永六輔さん死去

私が着目したのは「タレントの」という一言。
永六輔は私の世代にはのど飴のCMでおなじみ。
彼の才能は1960年代から2000年代の大往生のベストセラーまで続く。
ところが、2000年代になると大病でマスコミに出ることが減る。
最近の映像では永六輔とはわからない状況で。
「タレントの」とネットニュースではつけざるを得なかったか。
1960年代のテレビの創生期。
俳優という仕事以外に黒柳徹子のような、テレビに特化した「タレント」という仕事ができる。
本来は俳優女優なんだけど、テレビ向けなのである。
さらにクレージーキャッツやドリフのようにもともとミュージシャン。
そして、トップライトや笑福亭仁鶴桂三枝やすきよやさんまのような
お笑いからのテレビタレントが70年代に出てくる。
そしてもう一つの本流として、青島幸男大橋巨泉永六輔などの
もともと裏方の作家などがブラウン管に出てくるところで現在のテレビの感じに。
その流れで言えば、予備校講師の林修や池上 彰が本流かなあ。
もう一つ
テレビタレントの本流のど真ん中にいる石田純一の都知事選の一件。
テレビに出ることが仕事であり飯の種の彼らには
選挙もスキャンダルも似たようなものだ。
身を削りながら露出するのが仕事なわけで。
私が着目したのは、その売名行為ではない。
60を過ぎてからも、身を削っての売名行為ができるというエネルギーである。
そう考えれば、多くの政治家と呼ばれる人たちは60歳以上、
70歳前後の人も少なくない。
それが、有権者の前で、テレビカメラの前で。
エネルギー、向上心、多くの人から支持されたいという気持ち。
たいしたものである。