赤ちゃんおんぶして自転車

車と衝突し母親の自転車転倒、おんぶされていた男児死亡
という、悲惨なニュースである。
テレビで見ているとちょっと違和感。
ただおんぶしていて事故にあったわけではないらしい。
渋滞している車列の隙間を横切ったという。
ところが、自転車に接触したクルマの運転手が過失致死罪に問われている。
その後もニュースでは母親の危険な運転について言及していたが
母親が悪いとは言わない、というか言えない。らしい。
母親の殺人罪ではないのかね。
今の法律では何が何でも歩行者や自転車が正義でクルマが悪という考え方。
ここ数年で自転車の安全については多少進化した感はあるが
実際、このような事故は防げない。
交通課のおまわりは基本的に捕まえて罰金と点数を取るというのが仕事かつ成績。
捕まえても成績にならない自転車など興味が無いのである。
片側2車線の広い道も郊外の県道や市道も自転車と自動車が共存できるような
システムや環境はほぼ無いに等しい。
それなのに、定員1の自転車に子供を乗せてもいいなどと
議員の票集めの法律など作って、不幸は増えるばかりである。
いずれブレーキと踏み間違えたジジババの暴走車に赤ちゃんをのせた
違法な自転車がぶつかって死者が出たとすれば
現行法と高齢化と少子化対策の不整合があぶり出されるに違いない。
もう一つ
島根県邑南町の県道で、走行中の車に斜面から落ちてきた
直径1mほどの岩が直撃し、助手席に乗っていた女子大学生が死亡
というニュース。
先ほどのニュースで島根県が謝罪会見をしたという。
保身しか頭にない役人はとにかく謝ってしまおうという作戦。
さて、もしこれが責任問題に発展すればどうなるのか。
賠償責任を問われれば、血税で賠償金を支払うだけだ。
ところが、今回の事故をどこまで予見できたかとなればびみょーである。
小学校で習うことだが、我が国の9割以上が山岳地帯である。
例えば広島市は中心地は三角州の砂の上。
ほんの数キロ行けばちょっと前に土石流が起きたような急峻な山がある。
九州だって主な県庁所在地である程度の平地があるのは
福岡と佐賀ぐらい。
大分など別府も含めて傾斜地だけである。
そういう我が国で落石があるたびに行政のせいにされるとすれば
9割以上の道路を通行止めにするしか無い。
山の中で走っているクルマに転がってきた石がぶつかるというのは
運が悪いとしか言いようが無い。
もしくは日頃の行い前世での行いが悪かったとか宗教的な話になる。
それを何が何でも誰かのせいにするというのは別な意味で問題だな。