戦争伝える中学生朗読劇、町が中止

思ったより反響が少ないニュースだ。
朝日新聞で見つけてネットで検索したが朝日新聞のスクープだったよう。
福岡県那珂川町の人権啓発イベントで町立中学校が上演予定だった朗読劇が中止になった。
戦時中の写真をスクリーンに映す構成、
写真の中に原爆で亡くなった子どもの遺体などが含まれていたことから、
町は「幼い子どもらも参加するイベントで衝撃が大きい」と中止を決めた。
というニュース。
結局、戦争の悲惨さよりクレーマーが怖いということだ。
戦争の悲惨さを伝えるのに悲惨な写真はダメだという。
それを教育する側が勝手に決めてしまうところに問題の根深さがある。
最近の教育は「こうすればクレームが来る」という判断基準で考える。
子供たちのために、よりクレーマーの方に重きをおくのである。
今回の事件がすごいのは、何もクレームがないのに
まるでクレームがきたかのように中止して、
まるでクレームが殺到したかのように朝日新聞が報道したところだ。
教育の(教育批判の)朝日の面目躍如である。
今となっては終戦時生まれた人も70歳の老人である。
小学生の親だけではなく祖父母も戦争を知らない世代。
教員も教育委員会のおエライさんも戦争を知らないのである。
戦争の悲惨さを知らない人たちが知らない人たちに教えなければならないそうで。
学校現場でも「ちゃんと教えました」というアリバイ作り。
実際に今回のように(とは言っても写真を見せるだけでも)悲惨過ぎると
批判を受ける前にやめてしまう程度なんだよね。
それも相手が小学生低学年かと思いきや、中学生だというから恐れ入る。