10月10日

ちょいと長く生きている人ならもともと体育の日であることは知っているだろう。
さらに長く生きている人なら東京五輪の開会式を記念して制定されたと知っているだろう。
さらに雑学がある人なら晴れの特異日であることを知っているだろう。
1964年より前のデータを見て晴れの特異日の10日を開会式に決められたとある。
実際、1964年は9日まで(10日未明まで)激しい雨が降ったそうだが、10日は見事に晴れあがったとある。
これに屁理屈を付け加えると、9月下旬から秋雨前線で雨が降りやすい気圧配置。
太平洋高気圧が後退して前線が下がり揚子江気団が通るようになるのがこの時期とされる。
うまく行けば今週のようにずっと晴れが続くこともある。
帯状高気圧と呼ばれる現象。
ところが、10日の今日は雨は降らなかったがどんよりした曇り空。
夜には雨が降りだすとある。
そして、上記のように歴史的な経緯、科学的な経緯を無視した12日の体育の日が晴れるという番狂わせ。
50年も経てば気候も変わってしまうということかな。
変わってしまったのは気候だけでなく日本人の生活や気質も大きく変わってしまったようだ。
今さら「昔は良かった。」などとは言わないが。