北海道新幹線、来年3月26日開業の方向

北海道新幹線にはいくつかのポイントがある。
そうで無ければ、こんな無謀な事業をやるわけがない。
需要がないのだから。
ポイント1 道民の悲願
北海道に限らず、地方に住む人達には新幹線が通るというのは悲願。
別に使うわけではない、自慢したいだけなんだ。
ところがである。
自慢をバカにしてはいけない。
多くの仕事や趣味を懸命にやるのは、最後に自慢したいのだ。
スタバができた、イオンができた、駅ができた、というのは
地方の人にとってはこの上ない自慢、満足なんだな。
その後、どうなるんかなんてどうでもいいこと。
ポイント2 北海道沖縄
私は不勉強でよくわからないが、北海道沖縄は特別。
政府には北海道沖縄開発庁というのがあるくらい。
先日のニュースで沖縄に3千億円の予算だそうだ。
理由はよくわからないがとにかく特別なのである。
ポイント3 誰が利用するのか
とりあえず、函館方面へは便利になる。
函館便はそれほど多くないし、空港は町から少し離れている。
別に湯の川温泉の宿の送迎でなんとかなるのだろうけど。
それでも、函館に用がある人がどれだけいるのだろうか。
東北新幹線に乗るとわかるが、仙台でずいぶん降りる。
盛岡でだいぶ降りる。
観光シーズン以外では八戸や青森まで行く人はそれほど多くない。
平日の盛岡以北はほぼローカル線である。
仙台から函館へ行くには相当便利になるが、東京からではビミョーだな。
ポイント4 その後
地元の人には新幹線ができた、と自慢する以外に利点はない。
まず、在来線第三セクター鉄道になり、料金は変わる。
たいていは倍に近いくらいの値上げだ。
通勤はいいにしても通学には辛いだろ。
そして、当然赤字に苦しみ地元の血税だけでは足らずに国の税金も食うことになる。
もともと、人が少ないのだ。
ポイント5 何が何でも新幹線
というのは1970年代に田中角栄が公約したことなんだな。
40年経ってもまだ生きている約束だからすごい。
田中角栄の亡霊が見える。
北海道沖縄に血税を垂れ流すというのを、いつまで続けるつもりなのか。
札幌にしても那覇にしてもこれ以上都市化することにメリットはあるのか。
次々にローカル線が廃止されている土地に新幹線が通るメリットはあるのか。