アクアが1位なのはなんとなくわかる。
1つ目のポイントはプリウスが2位じゃないということかな。
特に現行のプリウスは発売以来長いこと1位2位だったわけで。
現行30系はモデル末期、今年の秋にFMCの予定である。
私の愛車だったアクアは去年末に売ってしまったが、思ったほどの買取価格ではなかった。
(もちろん悪い条件でもなかった)
ところが、営業マンの話では2月頃から買取価格が大幅に下落しているという。
「いい時に売りましたね」と言われた。
私のアクアが初期納車、今年の2月から最初の車検の時期になっている。
このへんで売る人が増えたのかな。
プリウスもモデル末期、今年の年式が30系の最終となる。
というわけで、こちらも買取価格が今年に入って大幅に下がっているという。
2つ目のポイントは軽自動車の順位である。
これまで長いこと軽自動車の売れ筋だった
ワゴンRとムーヴがトップではなくなり、次の勢力のもっとハイトなワゴンの
タントとNboxが上位に来ている。
大人4人がゆったり座れるというのが売りなんだけど。
これだけ細長い断面だと重心が高くてとても不安定。
実際には着座ポイントが低かったり、サスを改良したりとかなり進化して
頭でっかちのマイナス面を払拭したのが大きい。
でも、運転してみるとコーナーはやっぱりちょっと怖い。
もう一つ、驚いたのは日産ディズ。
試乗してみるとわかるが、三菱車の悪いところが随所に見られてデキは悪いと評価したが。
ボディがしっかりしていて、乗り心地は悪くはないけど、あのエンジンと
シートポジションの悪さは古い三菱車ぜんとしている。
パッケージングの良さと日産の販売網がこれだけ押し上げた感じだ。
10位にミラが来たのも立派。
ガソリン車でHV並みの燃費、というポジションを確立したのが偉い。
今年度はアルトの逆襲があるだろう。
私がクルマに興味を持ってからバブルが弾けるまで、カローラだったね。
バブル期にカローラの後ろに値段が倍のクラウンが来て驚いた。
90年代終わり頃からエスティマオデッセイが毎月2万台近く売れたという時期があった。
クルマの標準型がセダンからミニバン、ハイトワゴンへとシフトした時代でもある。
そして、90年代終わりに初代プリウス、00年代後半にはHVが自動車の標準になった。
それと同時進行でクルマ離れが取りざたされるように。
軽自動車や3列シートが売れるというのは、クルマ離れと同じ意味だと感じる。
見ていて悲しくなるベストテンであった。