ヘッドラインだけ見ると、ひき逃げした19歳が悪い。
法的にはそれで終わりなんだけど、この事件にはまだポイントがある。
『逮捕容疑は30日午前2時15分ごろ、福山市南町の市道で乗用車を運転中、
同市松浜町の浜田晴喜ちゃんをはねて逃走し、頭蓋骨骨折などで死亡させた疑い。』
時刻に注目してもらいたい。
午前2時だそうだ。
冷静に考えてよちよち歩きの幼児が道路を歩いている時刻ではない。
たとえ家の中でも歩いていれば不自然な時間帯だ。
記事を読み進めると近くに母親がいたそうだ。
ちょっと目を離した、とあるが母親の責任のほうが重い。
卑劣なひき逃げ、ばかりに目が向いているが、もしひき逃げでなくても
この幼児は死んでしまった可能性が高い。
事故や勝負事に「もし」は不要な話なんだけどね。
どんな理由があろうと、母親が幼児を深夜に歩かせてはいけないのである。
何度もここで書くことだが
夜の9時過ぎ10時過ぎにスーパーやコンビニに行くと、高い確率で
幼児連れの親子を見るのである。
母親の仕事などの事情があるのだろうけど、子供に罪はない。
いけないことをさせるのも罪なのである。
法律を持ち出す人がいるが、これは違法かどうかでなく子育ての基本なんだ。
若いころの夜遊びはそれなりに楽しいものだが、行為自体は決してプラスにならない。
もう一つ
私も姪っ子や甥っ子を夜に実家から自宅に運んだことがある。
最初はクルマの中で騒いでいたが9時前には疲れて寝てしまった。
結局深夜に自宅についても起きること無く、寝たままベッドに運んだ記憶がある。
この事件では夜中の2時に歩いて行ったということから
この幼児の普段の生活、親のしつけが何となくうかがわれる。
子供を夜型にしつけてはいけない。
夜型は受験勉強法でよく聞かれるが、いろいろな専門家はそれを薦めていない。
一流大学合格者の人たちの多くも深夜は寝ているそうだ。