世界一のトヨタが黙っているわけがない

日本国内での新車販売は軽自動車とハイブリッド車エコカー
7人乗りのミニバスタイプに二極化されている。
86やらロードスターやらコンパクトなRV(今はSUVというのか)があるにはあるが
たいして売れてはいない。
おかげでいろいろな意味で世界から取り残されている。
燃費などは世界に誇れるのだけど、日本の劣悪な交通事情と世界との隔たりは大きい。
高速道路でさえ多くの区間が80キロ制限で、外国の郊外のほうが流れが速いくらい。
世界に誇れると思うクラウンも実は日本の平均速度40キロ以下に設定されている。
高速道路でも快適ではないか、と言うのだけどせいぜい100から140キロ程度でしかない。
海外では郊外のスピード程度なんだな。
おかげで、軽自動車のようなドメスティックなクルマと
アコードやスカイラインレガシィやレクサスのようなワールドワイドなクルマに線引。
ところがである。
ワーゲンから始まったエンジンのダウンサイジング化はベンツにまで。
本来、日本のコンパクト5ナンバーのお家芸だったのに。
かつての国産車は2000ccが高級車だった。
前置きが長くなったが
最近のトヨタの発表は面白い。
先日、新型オーリスのニュース。
これまで1.8Lの設定だったが、なんと1.2Lターボが追加されるという。
もともと、輸出用だったが。ゴルフがターゲットだろう。
去年はレクサスがダウンサイジングターボを出したが
今日のニュースではレクサスのコンパクトカー。
写真を見るとコンセプトカーだが、iQとistの中間という感じかな。
ヴィッツやアクアと言わなかったのは車高が高く見えること。
スマートを意識している感じかな。
名前が「LEXUS LF-SA」だって。
トヨタが本気ならフィエスタを意識した1Lターボになるのか。
先にも書いたように、日本の道路事情でターボエンジンは合わないのだけど
レクサスなら問題ないだろう。
実際は多分、オーリスのエンジンを使いまわすだろうけど。
さらに、今となっては話題にもならない天下のカローラも新型に。
顔がヴィッツ、オーリスと共通になる。
一昔前は日本一のカローラには開発費に糸目を付けないトヨタだったが。
売れ筋がプリウスに変わると、スカッと手抜きの低予算のコンパクトカーになったのが残念。
今となってはファミリーカーと言えばノア・ボクシーだろうが
昭和から本来のファミリーカーはカローラである。
あの大きさのクルマの運転のしやすさは今も昔も変わらない。
もう、カローラが売れる時代ではないのだろうけど、
だからこそ、高品質なカローラを期待している。