京王バス運転手自殺過労死問題

ニュースによると
バス運転士(自殺当時50代前半)は08年6月28日、出勤時のアルコールチェックにひっかかった。
同社ではアルコール反応が出ると「下車勤務」という名の執拗な取調べ、
家宅捜索、反省文漬けなどの吊し上げに遭う。
その日以来、食事も喉を通らなくなり、10日後、自宅に遺書4通を残し、
会社近くの高層マンションから飛び降りて亡くなった。
というかわいそうなニュースである。
さらに、昨日の遺族による労災認定訴訟では
裁判長は、アルコール検知器の誤作動の可能性を指摘した上で
「身に覚えのないアルコール反応で解雇されるかもしれないと
強いストレスを受けたのが自殺の原因」と判断した。
と、労災を認める判決をした。
ポイント1
パワハラだと批判的な意見が多いのだけど、万一、アルコールで事故を起こしたとすれば
会社が吊し上げを食うのは間違いない。
人の命を預かる仕事でアルコール反応が出たとして
「明日から気をつけてね」とはいかないことは多くの人が知っていることではないのか。
これをパワハラと決めつけるのはいささか早計である。
ポイント2
検知器の誤作動の可能性が大きいとある。
なぜ誤作動したのだろうか。
記事を調べたら、空腹時に胃からでてくるガスが原因というのを見た。
多分、メタンガス、多少のアンモニア硫化水素が考えられる。
逆に口からそういうガスを出すような状態で勤務するのは許されるのか。
運転席から異臭のするバスに乗るのか。
命を預かる、接客するという仕事で口から検知器が反応する異臭がするのはいかがなものか。
ポイント3
どんな理由にしろ誤解され不当な扱いを受けるのは嫌なものである。
さて、どうなるだろうか。
気分はふさぎ込み、食欲はなくなり、肩がこったり胃が痛くなったり。
しかしである。
それで、死のうと思うだろうか。
50代、小さい子供もいるという。
全てを飛び越して死ぬことはない。
つまり、もともと精神疾患があったと考えるほうが自然だ。
それまでの勤務状況はわからないが、危ない感じだったのではないだろうか。
口から検知器が反応するほどのガスを出しながら出勤してきたわけで。
ポイント4
つまり、会社にも運転手にも言い分があるわけで
どちらかが一方的に悪いという事件ではないような気がする。
あなたは口が異常に臭くて、空きっ腹で運転し、
叱られると数日で自殺する運転手のバスに乗る勇気はあるか。