働き世代の4割は『老後難民』

記事によると老後は夫婦で月25万円、豊かなとなると35万必要とある。
ざっと1億円が必要だそうだ。
まあ、この手の記事は大げさに脅すわけで。
ポイント1
その内の何割かは年金でまかなうと考えられる。
ポイント2
老夫婦が月に25万円も使うのか。
さて
まず、大きな間違いはある程度の大企業で60歳まで務め上げたその給料のまま老後を過ごしたいこと。
老後の生活も若い時のまま大量消費を続けるという前提だ。
例えば子供の学費や交通費や食費や部活の道具ユニフォームのお金は必要ない。
家のローンが定年後も残っているというのは、そもそも本人の設計が悪い。
光熱費に2万円、食費に3万円、税金に月当たり1万円、社会保険に2万円
医療費に2万円、交通費に1万円、交際費に2万円、自動車に3万円。
月に16万円あれば普通の生活はできそうだ。
実際、かなり多くの人が子育てしながら25万円程度でやりくりしていることを考えれば
無理な計算でも生活でもない。
私の職場の先輩達も老後の金の心配を盛んに口にする。
もともと豊かでない人に豊かな老後などあるわけがないのである。
もうひとつ
通信費を計上していないが、私の老いた親に持たせている携帯は月に1000円である。
インターネットもやめてしまった。
スマホも必要ない。
老いるというのはそういうことだ。
若い人たちとずっと同じことをし続けることではない。
私が知る限りの多くの場合、どんなにお金を持っていても
金の計算ができなくなったところで、お金の価値はなくなる。
知人の親で痴呆が進んだ人が「お金が減っている気がする」と嫁にイヤミを言うそうだ。
老後に金が必要なのは、その老人達の面倒をみる世代なんだな。
運良く80過ぎても身体も脳も元気で晴れて『老後難民』になれたとすれば
それは違う意味で幸せなことなのかもしれない。