千佐子容疑者

カネ目当てで結婚した男を片っ端から殺してしまった女である。
極悪人と言われても仕方がないが。
見ている限りこの女に罪悪感はない。
仕方がないと思っている。
脳の病気なんだろうね。
平たく言えば依存症、やめられないのである。
たばこをやめられない、覚せい剤をやめられないというのと似ている。
薬物の場合は、薬物と脳の快感が一致するからわかりやすい。
彼女の場合は、夫を殺す、遺産が入る、脳の快感となる。
普通の人は、金が入ることには多少の快感はあるが
基本的にはその金を使うことで快感を得る。
ところが、彼女のような病気は金を得ることそのものが快感。
いくら貯まったかはそれほど興味が無い。
記事によると結局先物などの投資で損をしているという。
金そのものへの執着はそれほどないのである。
でもね、
結果だけ見ればこの女は極悪人なんだけど
それを知らないで知り合った老人たちはいい女に見えたのだろう。
昭和の大物俳優や大物芸人の武勇伝を見ると読み解くことができる。
後輩にはおごりまくる。
偶然、お店で見かけた知人の会計もそっとおごる。
ヘタすればお店の客全員におごる。
現場に差し入れする。
仕事を一緒にやった人へ高価なプレゼント。
こういう金に執着のない人のほうがいい人と評価されるんだよね。
なんの先入観も無ければこの女は可愛い女に見えたのだろう。