渋谷

ニュースを見てびっくりした。
いくらハロウィンとはいえ、川口や武蔵小金井や東神奈川や新小岩の駅前で
ハロウィン仮装をしても、かなり恥ずかしい。
そういう意味ではとりあえず人が集まる渋谷は非日常なんだろうね。
みんな何時間も電車に乗ってくるのだろう。
基本的に時間はいくらでもある、という人たちだろうね。
映像やインタビューをみるとそれはそれは楽しそうである。
何が楽しいかといえば声を掛け合って写真を撮ったりするそうだ。
私のようなネクラがあんな人混みにいけば、逆に寂しく孤独感が増してしまう。
多くの人は私と同感だと思う。
だから大声を出して歩き誰かまわず声をかけるのだろう。
わざわざ電車に乗って来て人混みに紛れて大声出して
特に何をするでもなくひたすら楽しそうに振る舞う。
寂しさに押しつぶされそうな若者たちの集まりは猛烈に悲しい光景だった。
もう一つ
若い人たちと話をする機会があった時「LINEの友人が0人だ」と言うと
「さびしー」と一括された。
「じゃあ、君たちは何人友人がいるのか」と聞くと
30人とか50人という。
彼ら、彼女らが友人と称しているのは画面上だけ、何枚かの画像と文字情報。
なん文字かの情報が来れば、すかさずなん文字かを打ち込む。
友人と付き合うというよりは、情報処理だな。
お互いつながっているという事実だけが孤独感を和らげる。
実際は画面上だけのバーチャルな友人ゆえ、つながっていると安堵しているが
それが切れてしまったらどうしようという恐怖と孤独感はつねにつきまとう。
今日だけでなく、年末やサッカーの試合などで渋谷に集まって
ひたすら騒ぐというのはそういう孤独感の裏返しだ。