ルフトハンザのボーイング747-8型機が羽田就航

私が飛行機マニアになったのは747の影響である。
1970年ごろだと思うがパンナムの747が羽田に来るというので
(すでに太平洋便が就航したあとだとおもうが)
父親に連れられて羽田へ行っことを思い出す。
当時の羽田にジャンボ機を停めるスポットはなく
沖止めだったため大型機なのに小さくしか見えなかった。
それから40年、日本は世界一747を持っているくらいに
羽田も成田も747であふれている時代を経て、今は保有機0である。
747の素晴らしいのはあのシルエットである。
頭部が不格好に膨らんでいる。
当初は貨物機として開発されたため、荷室長を確保するため
運転席を上の階にしたと言われている。
この形があとにも出てこない理由の一番は強度計算と言われる。
航空機は上空に上がると外部の気圧が下がるため
与圧によって巨大な風船のような状態になる。
気体の圧力は全方向に同じにはたらくため、強度を出すには球体がよい。
ガスタンクが球体なのはそのためだ。
四角いと面に力が集まる。
つまり、強度を出すためには円の形が良い。
だから747以外のほぼ全ての旅客機は正面から見た機体断面がまんまるなのだ。
それでも747は50年もあの形にこだわっている。
ポルシェがリアエンジンにこだわるように。
747の機体はそういう複雑な曲線で構成されている。
今となってはあのコブの部分の形状で気流を制御して燃費にも貢献しているという。
747の機能美である。
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